Archive for November, 2010

ヤノマミ

ヤノマミのDVDを見た。 しばらく前に、藤さんに借りたやつだ。 ハゲタカ衆いわく、藤さんはこのビデオ(DVDを買う前はNHKの録画で)を、なんどもなんども、見ているらしい。 見るたびに、発見があるという。 わたしも、だいぶ前にこっそり上司にもらった録画データで見た。 荒いものだったのだけど、シーン、シーンで覚えている。 あとはヤノマミのひとたちの体の線が、きれいだなぁと。思ったこと。 レビューで最も言及されてみな衝撃、という出産シーン。 わたしはなぜかとても淡々と見ていた。 産み落とされた赤ちゃんは、森の地面の上に置かれている。 精霊として天へ返す、すなわち母親自ら赤ちゃんを殺して白アリに食べさせるか、 それとも、抱いてわが子として一生育てるか。 という、シーン。 さすがにDVDでは、絞め殺すところは映っていない。 息絶えた赤ちゃんを、白アリの巣に入れるところが映像になっている。 やはり撮影した側のことがなんだかいろいろ気になって、 DVDを見終わったあと、これまた仕事をほっぽりなげて南阿佐ヶ谷の書源へかけこむ。 クイックジャパンでヤノマミ撮影のディレクター国分 拓さんと、大根仁が対談した記事を立ち読み。 14歳の少女の出産は、40時間にものぼったらしい。 ずっと、森の中で立ちっぱなしで見守っていて、体力も精神も限界が近かったと。 もう撮影を切り上げようかと思った中、ついに赤ちゃんが生まれた。 「思わず文明ノリで」、祝福モードで歓喜するディレクターとカメラマン。 しかし、少女は赤ちゃんを精霊として天に返すほうの選択をする。 「人間は人間を殺せるのだ」 価値観を揺るがされる瞬間に遭遇してぐらぐらした、的なことが書いてあった。(と思う。もううる覚え。) その現場に遭遇した後は、カメラマンは、取り憑かれたように子供ばっかり撮っていたとも書いていた。 そして、ディレクターは、もう何もできずにひたすら寝ていたとも。 終わり方がわからなくなっていたころ、雨の中、女たちが森の川で魚を採るシーンを撮影。 出産直後の少女も、臨月の女のひとも、みんなあたりまえのように、淡々と魚を採っている。 DVDもこのシーンで終わっている。 国分さんは、このシーンを見て「終われる」と思って、セスナを呼んだと書いてあった。 「だから○○だ」というような感想は、持ちえないけど。 「なんだこれは」。 でも、見るべきものだったと思うし、また、見ると思う。 国分さんが出版された本のほうも、読みたいと思っています。 ヤノマミ [単行本]...
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